羽田圭介さんの小説「Phantom(注)」を借りようと埼玉県内図書館横断検索にアクセスしていたら、地元の図書館にあることがわかりました。早速ホームページを開いたところ電子図書館開設のお知らせが、私の関心に触れました。
電子書籍を貸し出す「電子図書館」を始める自治体が、コロナ禍で急増しているとの報道には接していました。
地元でも今年8月からパソコンやタブレット、スマートフォンを使って電子書籍の貸出、予約を行うことができるようになったとあります。
主な書籍のほか、朝読おすすめ300冊読み放題、青い鳥文庫600冊読み放題、青空文庫(歴史的作品)、多数の雑誌を読むことができます。
長野県でも、県内市町村と県による電子図書館が8月から2万冊余でスタートしていました。
電子書籍はいつでもどこでも使えたり、文字の拡大や音声読み上げ機能、動画や音声が再生できる利便性がありますが、課題も抱えています。
ベストセラーやロングセラーは出版社や作家から電子化の許諾を得るのが難しく、一般書や実用書に偏りがちという点です。
このため、図書館では、「紙の本でどうカバーしていくか」を考える必要があると話しています。
(注)外資系食品会社の工場で働く32歳の女性が登場します。年収250万円の彼女は、5千万円をためて年5%で運用することで、250万円の収入を得ようとする。自分が働かなくても今の年収とほぼ同額を稼いでくれる「自己の分身」をつくるため、米国株を中心に投資し、毎晩ニューヨーク市場をチェックします。
でも、倹約生活を続けて会社を辞めた末に待っているのが現在と同じ年収250万円なら、費やした時間は何だったのか。若いうちにやっておく方がいいことはないのか。
投資には時間を要します。値動きを頻繁にチェックし、休日を銘柄研究に費やしても、軍資金が少なければ、その時間で時給千円のアルバイトをした方がよほど稼げるかもしれない。そんなことをするぐらいなら、その時その時、しておくことをした方がいい。俗っぽい欲と幻想と、主人公の心の動きを描いています。