二毛作

休耕中の田んぼ=4日

 ロシアのウクライナ侵攻のあおりを受け、小麦は国際相場が急騰(注)。最近の高騰ぶりにパン屋さん、ラーメン屋さんも大弱り。山崎パンは、7月から7.1%の値上げに踏み切ります。
 食料自給率が4割弱、小麦の自給率15%(20年)の日本。食料危機への備えに不安有りです。
 私が小学生のころは、麦畑が広がっていて5月に収穫後、田植えをしていました。
 しかし、兼業農家がまとめて休みが取れるゴールデンウィークに田植えをするようになって、麦畑が消えていったように思います。
 農水省が発表した今年度の国産小麦量の見通しは約100万トン、外国産が450万トンです。
 二毛作に取り組んでいる専業農家は、小麦やほかの麦も栽培しています。
 宮崎県の農家は、11月にもち麦を作付けして5月に刈り取り、6月に米作りを始めます。もち麦は、もちもちプチプチした食感と香り高い味わいが特徴。食物繊維が多く含まれているので、機能性食品として「子育て中」です。
 行田市ではビール用二条大麦を生産しています。この大麦を使った地ビールは地域おこしに貢献、大きなセールスポイントになっています。
 秋麦が黄金色に染まる5月。麦畑に巣を作るヒバリの鳴き声が聞こえてくるようです。

(注)ロシアとウクライナ両国が世界の輸出量の3割を占めます。