ヘラブナ釣り

のんびり釣り糸を垂れる人たち=4日

 家庭菜園から川沿いに少し上がって、しばらく進むと緑に囲まれた池が現れます。静岡周辺では唯一ヘラブナ釣りで知られた「柳池ヘラブナセンター」です。
 かつての同僚が鮒釣りにかけては、少しは知られた存在でした。
 釣り師が使う竹竿は、あの憧れの「紀州へら竿(ざお)」。  
 竿師が手作りするヘラブナ釣り専用の竹竿です。国の伝統的工芸品に指定されているほどです。竿の一部に使われる高野竹は、細くて硬く粘り気があり「フナがかかった感触がよく分かり、気持ちがいい」というのが人気の秘訣です。
 たかが鮒釣り、されど鮒釣り。竿一本のこだわり方をみても奥が深いと思っています。


★チャレンジしませんかー達人が教える釣り方の極意★
 ヘラブナ釣りは釣り糸に浮きとおもりと針、練り餌やウドンなどのエサをつけて行い、生き餌は使いません。
 釣った魚も、その場で逃がします。
 糸を垂れると、エサの重みで浮きがいったん沈み、エサが溶けて少しずつ浮き上がってきます。浮きがツンと沈んだら魚がエサを食べた印で、タイミング良く合わせ、釣り上げます。
 自然の中で、ゆっくりできるのも魅力。難しい釣りではないので、親子で楽しめます。