御殿場では、例年10月1日が刈り入れの目安らしく、刈り取られた田んぼが目につくようになります。このあと、新蕎麦の取り入れが始まります。
農家の関心事は今年度産のお米の買取価格です。コロナ禍で外食産業をはじめとする需要減と民間在庫量が適正とされる200万トンよりも19万トンも多くなっています。このため、価格の下落圧力が強まっており、昨年に続いて大幅な減額になりました。
たとえば、JAしまねは、20年産比で60キロ当たり最大2200円の引き下げです。コシヒカリは1等米で2千円安い1万600円でした。減額によって、作付面積が33ヘクタールの農事組合の場合、約600万円の減収になります。
ある組合長は「下がることは想定していたが、(下げ幅の大きさが)ここまでとは驚き。経営に大きく響く」と話しています。