「たかちゃん、ハマるよ」。そう言って勧めてくれたご近所さん。なかなか上手に野菜を作る方で、初心者でも野菜作りを楽しめるよう、栽培技術などのアドバイスをする市民農園の師匠さんだ。リタイアしてからふらふら街中を歩いている私を見て、声をかけたものです。
さかのぼること30年余前に1年間、一区画を借りたことがあります。子供らのお弁当の一品にも加えたミニトマトは市民農園産でビックリするぐらい採れました。
鳥の目になって市内を見ると、住宅また住宅で市民農園が申し訳なさそうに点在しています。
耕作放棄地を利用し、農業に触れる機会のない人たちに、野菜を栽培し、収穫する喜びを味わってほしい。そんな取り組みが各地で広がっていますが、市内に残されたわずかな農地は住宅用地や駐車場に変わっていきました。
いつの頃か、市民農園の貸出期間が1年から2年に改正されました。腰を据えて収穫を楽しめるようになったのは喜ばしいことだと思います。