交換ノート 2009年

幸せ、激励、例外そして自由について。

                    ゆっくり流れる時間

 えーっと、幸せについてですね。
自分にとって大切な人々との間で良好な関係を築いている人はまずまず幸せですよね。いい関係ですね。
 ぼくは相手が嫌がることだけはしない、というスタンスを持っているつもりですが、現実はひとの心が読めないためにわからなくなることが多いです。言葉が返ってこないと相手の気持ちがわからなくなるのです。その意味で言葉のキャッチボールはとても大切です。以心伝心はそのあとのことですね。きっと。

                    お祝いの日に

 それから、激励の言葉を与える人が得るものは与えられた人よりももっと大きいというのは真実と思います。見返りを求めない、これは無償の愛です。
 激励というわけではないけど朝、早めに出勤する。「おはようございます」。そう言ってそのあとなんか言葉を添える。「今日は暑いですね」とか「おっ!顔色いいんじゃないですか」とか。褒めることもします。「その服素敵ですね」とか、髪をきれいにカットしてきた子には「ずいぶんと似合いますね」とかですね。誰も気づかないなんて寂しいじゃないですか。意識して声をかけるようにしています。

                 描く。至福の時間

 社員食堂で同僚の誰かさんがひとりで食べています。ちょっと空気をよみながら、「やあ」とかいって前とか横とかに座って、5分10分ぐらいご一緒する。相手がさきに食べ終えたら「今日はおじゃましちゃって、私にかまわずどうぞ」とか声をかけます。これは広い意味で激励の部類に入るのかもしれません。

 例外をつくることの危険性ですかぁ。禁煙とかですね。一度例外を作ってしまうとアル中なんか元の木阿弥ですよね。まぁ甘いものとか脂ぎった食事とかならごほうびデーをもうけて人生を楽しみましょうよ。休憩しながら、そして楽しみながらやろうかね。

 よく、歌のフレーズに「自由がほしい」ってありますね。全部とはいえないけど、その自由とは自分や他人がどうなろうと自分がいいたいことやりたいことの自由ではないか、という指摘がありました。権利と義務は表裏一体なのにおいしいところだけ「いっただきまーす」では話にならないですよね。私たちは経済的に自立することが肝要です。少し前にも話しましたが、仕事さえちゃんとやっていれば、学生よりも社会人のほうがずっとずっと自由になれます。生活もお金も自由になる。誰かにああしなさい、こうしなさいなどとまったくいわれなくなるのだから。
 では、社会人になれば誰もが自由を得られるのだろうか。問題は簡単ではありません。ぼくが就職するころは、失業率2パーセントぐらいだったから、その気になればどこへでも正社員としてもぐり込むことができました。だが、現在の状況はそんな甘えを許さないだろう。今年5月の失業率は5パーセント超に達しています。初めての就労時の正社員比率は6割以下。対してフリーター人口は昨年170万人超。そのうち8割は正社員希望だが、やむなくフリーターを続けているという。この数字が示すのは単純な事実です。労働者派遣法がボディブローのように効いてきたこと。長引く不況は、若い世代に最大のダメージを与えているいうことです。
 雇用の調整弁や人件費を削減するために、若い世代を使い捨てにして、この国に未来はあると思いますか?。安い賃金、長時間労働。黙り込んだまま苦難に耐え、やせ細っていく若い世代は、つぎの日本をささえる納税者であり消費者なんです