
絶景、清涼、静寂――東京・奥多摩の自然にゆったりと触れるひととき。
JR青梅線・古里駅でひと休みした後、多摩川に架かる橋を渡り、渓谷沿いの林道を上流へと進みました。遊歩道は手入れが行き届き、東屋やテラスなどの休憩施設が点在していて散策にぴったり。多摩川の穏やかな流れと深い緑を眺めながら、眼下の渓谷に静かに心を委ねました。
上流には「ほっとスポット」も数多くあります。鳩ノ巣渓谷を一望できる「絶景カフェぽっぽ」(注)は、鳩ノ巣駅から徒歩10分ほど。週末には行列ができるほど人気だそうです。
澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込み、緑を眺めるだけで心が軽くなるのを実感しました。都内でありながら、ここには四季折々の自然が息づいています。春は若葉が芽吹き、藤の花が咲き誇り、夏は冷たく透明な川が涼を運びます。滝のそばの木陰はまるで天然のエアコン。河原では水遊びを楽しむ子どもたちの歓声が響くことでしょう。
今回、家族と訪れたのは10月下旬。紅葉には少し早い時期でしたが、モミジやナラが色づく季節ももう間近。川に架かる吊り橋や遊歩道の東屋、河原の岩場で、ゆったりとした時間を過ごしました。
鳩ノ巣渓谷を後にして向かったのは、魚道で知られる白丸ダム。産卵のために遡上する鮎やヤマメがダムに阻まれないよう、日本最大級330mの魚道が設けられています。魚たちが行き来する姿を見られるのは貴重な体験です。
魚道管理棟は記念館のようになっていて、今回は平日で休館でしたが、4月から11月の週末・祝日(夏休み期間は毎日)に開館しています。魚道施設が見られる立ち寄りスポットとしておすすめです。
白丸駅・鳩ノ巣駅からはいずれも徒歩約10分。自然と人の営みが交差する奥多摩の魅力を、歩きながら存分に味わうことができました。
(注)絶景カフェぽっぽ:カウンター席から渓谷を一望できるカフェ。営業は土・日・祝・月・火(12:00~16:00)。食事は週末と祝日のみ提供(12:00~14:00)。


【鳩ノ巣渓谷ハイキングコース】古里駅から鳩ノ巣渓谷または白丸駅♪ 約3時間プラスのったり歩き。 (小さなお子さま連れの方は、鳩ノ巣駅から白丸駅へ通じる遊歩道が高低少なく楽に歩けます。)
日時 2025年10月23日(木)
青梅06:54➡古里駅07:20/07:40 →寸庭橋08:30/09:00 → あずまや09:30/10:00→ 雲仙橋10:30/10:50 → 鳩ノ巣渓谷(昼食)11:20/12:00 → 休憩所12:40/13:00 → 白丸ダム13:10 (大休憩)/14:00→ 数馬峡橋14:10 →白丸駅14:30
おことわり:下記にクリックを促す「続るにはここをリしてくださ」という広告?が表示された場合は、当方とは無関係ですのでご注意ください。