「バイトをしなくてもバレエ団活動だけで食べていけるようになったら...、最高ですね。」 そう話す谷桃子バレエ団芸術監督の高部尚子さん。
創設74年、団員数150人のバレエ団のリアルな日常が映像化されました。語られてこなかった舞台裏がユーチューブで公開されたのです。
どんな人が入団してくるのか。国内唯一の国立バレエ団の選考から漏れた人や、バレエ留学した人、国内外で実績を積んだ人など、今年は30人の新人ダンサーが入ってきました。
ダンサーが抱える悩みは海外では(注)7時間取れた練習時間が、バイトに追われ2時間程度しか時間がとれないことです。
また、公演ごとに出演料が支払われますが、給料なし、逆に月謝(団費)を払う。これが現実です。
バレエのプロであるにもかかわらず、それで生活できないっておかしいですよね。
それでも続けるのは何故か。
「踊ると幸せ。だから辞めたくない」
1Kのアパートに住み経済的にも苦しいやり繰り。給料事情の改善は喫緊の課題です。バレエ団はダンサー個人に対するクラウドファンディングも検討しているそうです。
(注)所属していたモスクワのバレエ団では①給料は毎月出ます。プラスで舞台出た分も出るし②家賃も半分払ってもらっているのでバレエ団の収入だけで生活できます(谷桃子バレエ団員談)。
*バレリーナがリアルな日常と給料事情を語ります
https://www.youtube.com/watch?v=3CPLIlf8-ck&list=RDCMUCj9NwptJD4Cigxzlg9mFPCw&index=12