大震災から100年

天災と人災は忘れた頃にやってくる。きょう、関東大震災100年。教訓を胸に。

 九月に入ったというのに厳しい猛暑が日本列島を覆っています。このところ、関東大震災100年を記念してさまざまなTV・関連記事が、その後の復興状況や課題が報道されています。

 1995年の阪神淡路大震災では、甚大な惨禍を見せつけられました。また、2011年には、東日本大震災による大津波があり、東京電力福島第一原発の状況が判明するにつれ被害は大きく拡大し、多くの人々を巻き込む未曾有の大災害となってしまいました。そして被災者の苦境が時を刻んでも決して解消されないことを改めて痛感しています。
 
 いま、日本では原発の60年超運転を可能にする再稼働へと突き進んでいます。ひとたび事故が起きれば多くの尊い人命が失われると共に、人が生涯かけてつくり、育ててきた住宅や文化遺産、公共物などが破壊され、地域は放射能に汚染されてしまいます。

 地震国日本。専門家によれば首都圏を中心とする大規模地震は、いつ起きてもおかしくない状況にあるといわれています。また東海、東南海などのプレート型地震も危険な状態にあり、全国にある活断層の幾つかも活動の可能性が指摘されています。

 地震は怖い。何時起こるか判りませんし、その場所も特定できませんから避けることが難しく、その想定される被害もあまりに大きくて対応の方法も個人のレベルでは、たいへん困難です。

 しかし、待ったなしの大問題とすれば、家庭でも職場でも、出来ることから実行することが必要でしょう。避難袋の用意、家具器具の安全配置、被災時の連絡網、帰宅路の確認など出来ることから始めたいと思います。