ハラスメント

今が盛り。育てている方の心遣いが伝わる見事なベゴニアの花姿。晩秋まで楽しめます。

 

 三菱電機ではハラスメントを受けた社員の自殺が相次いでいます。報道によると自ら命を絶った20代の社員の遺族と同社が和解、社長が謝罪するなど企業の責任が問われる事態になっています。

 ハラスメントに対する対応のポイントは①自分で解決しない。相談窓口に相談②同僚の助けも重要。引きずってでも相談窓口への相談をためらわない③弱気にならずに常に毅然としておく。

 社内の相談窓口では、信頼できるのかどうか迷ったら、まずは軽く相談して反応を見てから、詳細を打ち明けるかどうか判断してもいいかもしれません。
 公的な窓口は都道府県の労働局と全国の労働基準監督署の「総合労働相談コーナー」に。相談の秘密は守られるので、相談先のひとつの候補になります。

 

 ③の気弱にならない、といっても反論する必要はありません。
 それをすると、職場で孤立するなどトラブルになる恐れがありますから。
 重要なのは、常に毅然としておくことです。上司や同僚の目をまっすぐ見て「はい」「わかりました」とハキハキ答える。うつむいてばかりいたり、おどおどしていたりはいけません。そんな小さなことが、ハラスメントのきっかけになることがあります。

 

 私だけの考えですが「すみません」という言葉は軽々に使わないほうが良いと思うのですが。仕事は失敗しながら覚えていくものですから。一度はいいんです。二度、三度同じ失敗を繰り返さないよう気をつければ。えらそうな態度で注意する側も身に覚えがあるんではないですか。
 
 それはともかく、人は真っすぐに目を見つめられるとそれ以上言えなくなるもんですね。上から目線の言葉には視線を逸らさない。小言を言わせる隙を見せないことも、大切な心構えだと思います。

 

 私が現役のころは、ハラスメントは理由の如何を問わず、かばいだてしませんでしたね。それははっきり申し上げてきました。そのため、相談するときに備えて加害者である本人の発言や弁明、被害者の聞き取りなどで見聞したことをノートに残しました。望まない作業でしたが。たいていは、それで止みます。自分の振る舞いを見ている人がいる、ということだけでも抑止力になる可能性があるのではないか。

 

 すべての職場で、二度と同様の事件を起こさない、ハラスメントの無い職場環境を構築して欲しいと切に願っています。