「ナチスが共産主義者を攻撃し始めたとき、私は声をあげなかった。なぜなら私は共産主義者ではなかったから。次に社会民主主義者が投獄されたとき、私はやはり抗議しなかった。なぜなら私は社会民主主義者ではなかったから。労働組合員たちが攻撃されたときも、私は沈黙していた。だって労働組合員ではなかったから。そして、彼らが私を攻撃したとき、私のために声をあげる人は一人もいなかった」
映画監督の森達也氏が、国会内で開かれた野党合同ヒアリングで、「(首相たるものが)ここまで露骨にやるのか。何ら抑制がない、後ろめたさがない。理由を聞かれても答えない」と述べた。
同監督ら映画人の有志22人は、学術会議員の任命拒否問題でドイツの牧師マルティン・ニーメラーの言葉を声明文に盛り込んだ。
「この著名な警句が、これほどリアルな意味を持つ時代が来たことに私は驚いています」と語った。=21日
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