丹沢最高峰 蛭ケ岳(2010年9月)

日時  9月中旬
集合  秦野駅ヤビツ峠行きバス停8時25分
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夜明け=2010年9月12日、丹沢山の山頂で


新宿駅:11→小田急小田原線急行・小田原行→秦野駅08:22/秦野08:36→ヤビツ峠09:00/09:10→40分→塔の岳登山口・富士見山荘(トイレ休憩)10:00→5分→護摩屋敷の名水→50分→二ノ塔11:00→20分→三ノ塔11:20→40分→烏尾山12:00→30分→行者ケ岳12:30→40分→書策小屋(休業)13:10→20分→新大日茶屋(氷イチゴ)13:30→20分→木ノ又小屋13:50→40分→塔ノ岳14:30(休憩30分)→40分→竜ケ馬場15:40→40分→丹沢山16:20(泊)/丹沢山みやま山荘起床4:15/出発4:45→60分→水場→棚沢の頭5:45→45分→休憩→鬼が岩6:30→60分→蛭が岳山頂7:30/8:20→70分→水場9:30→40分→丹沢山10::20→10分→お昼:丹沢山と塔の岳の中間地点10:30→90分→塔の岳12:00→50分→花立山荘12:50→25分→掘山の家13:45→40分→見晴茶屋14:25→25分→観音茶屋14:50→30分→大倉バス停15:20/15:33→22分→渋沢駅15:50

小田急線時刻表
  http://www.odakyu.jp/guide/timetable/

*バス時刻表
秦野駅-ヤビツ峠
  http://www2.plala.or.jp/kobato/main/bus_hd_yb.html
大倉 - 秦野駅
  http://www2.plala.or.jp/kobato/main/bus_sb_ok.html
*立ち寄り湯(鶴巻温泉駅歩4分:陣屋)
  http://www.jinya-inn.com/oneday/
*宿泊先 丹沢山 みやま山荘
      事務所 0463-81-8662
      事務所携帯090-2624-7229
      素泊まり 5500円/夕食1000円、朝食500円、弁当1000円
      http://miyamasansou.web.infoseek.co.jp/     

緊急連絡先 
◎リーダー携帯番号  

◎ハイキング保険
加入 1人/600円余(保険金1,000万、救難費用200万、入院1日/8,000、通院1日/6,000円)

持ち物一覧表(現地の気温は都心よりも5度ほど低くなります)
□ 現金  
□ 歩きやすい運動靴 防水がしっかりしたもの。軽登山靴がベスト。
□ リュックザック 下に軽いものを入れると楽。いざという時のために両手は 空ける。ショルダーバック、手提げは不可 
□ 防風着 ヤッケ、ウインドブレーカーなど
□ カッパ 理想は上下セパレートの雨具(防寒着代わりにも)
□ 防寒着 ベスト、薄手のジャンパーなど
□ 長ズボン 秋用の動きやすいものを
□ 替え下着
□ 靴下 厚手のものを。靴ずれ対策になります
□ 折り畳み傘 必ず持参してください
□ 登山用スパッツ あれば便利
□ ザックカバー 雨対策。あれば便利です
□ ストック 疲労や足腰への負担軽減に。特に下りに有効。各自の判断で
□ 水筒またはペットボトル
□ 帽子
□ 小物 タオル・ハンカチ・ティッシュ・バスタオル、各自の判断で。汗拭き用も 
□ 大きめのビニール袋。洗濯物をまとめたり、ゴミ袋がわりにしたり。□ 行動食 チョコレート1枚とかビスケット1箱くらいはザックの中へ
□ 携帯電話 場所により電波が届きません。
□ 常備薬 持病の薬。予備も忘れずに。共同装備の薬品は別項に
□ 腕時計
□ 健康保険証
□ カメラ・双眼鏡 予備の乾電池も忘れずに
□ ガイドブック・地図 観察用にあると便利です
□ 筆記用具・メモ用紙etc 記録、観察用に
□ めがね、コンタクト・溶液

□ スプーン、フォーク、ナイフの3得セットまたは割り箸とスプーン
□ 山岳用ガスコンロまたはドイツ製のポケットストーブ、エスビット(Esbit)
□ トランギアのメスティン(飯盒)
ティータイムに使うコッヘル(湯沸かし兼湯のみ)
□ アルミホイル(風除け)
□ ライター
□ 食料(例:コンビニで売っている無菌パック「サトウのごはん」3パック、ボンカレー・レトルト牛丼などおかず3食分、お茶・コーヒーなど嗜好品)*山小屋1泊2食・おにぎり付きの場合は、不要です。

□ 初日のお弁当を各自でご用意ください。
■ 共同装備の薬品(幹事が持参) バンドエイド、包帯、ガーゼ、消毒用アルコール、脱脂綿、マキロン、はさみ、絆創膏。

医療機関
★あおば診療所(土曜の午後)★  渋沢駅
○所在地  秦野市曲松1-4-12 TSビル2F 
      (児童センターの前のビル)
○電話   0463-87-8891
○診療科目  内科/循環器科/呼吸器科/外科
○診療時間  土曜午後はPM 5:00まで。
       休診日 水・日・祝祭日・火曜午後→日・祝祭日は秦野市休日夜間診療所へ
○交通アクセス  渋沢駅南口から歩5分 


秦野市休日夜間診療所★  渋沢駅からタクシー利用のこと
○所在地  秦野市曽屋11
 (秦野伊勢原医師会公衆衛生センター隣)
○電話 0463-81-5019
○診療科目  内科/小児科/外科
○診療時間  
 *平日夜間(月曜日~土曜日)
  20:00~24:00
 *休日(日曜・祝祭日・12月29日~1月3日)
   9:00~24:00
○管理者  秦野伊勢原医師会
○交通アクセス 渋沢駅からタクシー利用のこと
  司法書士土地家屋調査士合同事務所隣(秦野市文化会館前からまっすぐ水無川 にかかる橋を渡り、信号を右へ折れ、水無川添いに100m余進んだ左側の建物。)


 秦野駅からバスでヤビツ峠へ。峠で一服、準備体操をして塔の岳登山口にある富士見山荘へ向かう。県道70号線(秦野清川線)を歩くので車に注意が必要だ。ペットボトルの水を買うつもりで売店に聞いてみた。売っていないという。小屋の主人が「この先、5分ぐらい歩く(県道を)と湧水がありますよ」と教えてくれた。
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知らなかった。「 護摩屋敷の名水」は訪れる人も多く、この日は車でやってきた何人かの人がポリ容器に詰めていた。登山者優先とのことで難なく給水できた。
登山口に戻り、菩提峠に登っていく。途中、右手側に二ノ塔を案内する道標に従って、二ノ塔を目指す。二ノ塔まではひたすら登り。最初、林の中を進むので、眺望は良くない。二ノ塔山頂が近づくにつれ、眺望が開け大山や岳ノ台、そして秦野市街が一望できるようになった。
二ノ塔山頂にはベンチがあるので、休憩するのに最適だ。二ノ塔山頂からは次なる目標、三ノ塔までは歩15分余、間近に見られる。
三ノ塔山頂からの眺望は素晴らしい。ここから見る塔ノ岳方面のやまなみはとても美しく、富士山まで見ることができる。
三ノ塔で眺望を満喫した後、烏尾山、行者岳と進む。上り下りが続き、気持ち的にいささか疲れる。三ノ塔過ぎと行者岳周辺には鎖場があるので、適度に休憩を取りつつ慎重に進む。鎖場でヤビツ峠に向かう単独者に出会ったので声をかける。鶴巻温泉で汗を流して帰るという。いいなあ。
新大日までくれば塔ノ岳はもうすぐだ。ここでビックリな出来事がひとつ。途中の山小屋でなんと!氷イチゴにありつけたのだ。この日は快晴で汗ばむような陽気だったので、このうえなくうまかった。それにしても一貫、約4キログラムの氷を何個か山の上まで担ぎあげるのはたいへんだ。
塔ノ岳からの眺望も素晴らしい。富士山、西丹沢方面の眺めは最高だ!大勢の登山客が休んでいた。久しぶりの頂きに立つと、二十歳の頃に行った大倉尾根からのボッカ、職場の友人らと登った記憶が思い出された。
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ヤビツ峠から塔ノ岳までは水場がない。峠で補給した水も昼食で尽きかけるころだ。次の水場までは翌日登る予定の蛭ケ岳への途中に一か所あるだけだ。息子が15分ほど下ったところに水場があるので荷物をみていてほしいという。実際行ってみると、地図上ではすぐ下にあるような錯覚がするが、なかなかの苦労だったという。
今風にきれいになった塔ノ岳山荘。泊まることも考えてきたが、時間が早い。丹沢山まで進むことにした。宿泊は素泊まり。念のため携帯でみやま山荘(丹沢山)に予約を入れる。食料は用意してあったので、時間を気にしないで近くの山小屋に泊まれるところがうれしい。
丹沢山周辺は水場がないので洗面は屋根からのたまり水を使う。自炊に使う水は小屋でペットボトルを買うか持参する。「みやま山荘」は一階が食堂兼管理スペースになっていて二階が泊まる場所だ。まだ新しい柱や床の木目に清潔感が満たされていて、「雨風をしのげれば」と覚悟していた気持ちとの落差に戸惑ってしまった。
何組かのパーティがいたが自炊は自分たちだけだった。一階の土間で簡単に夕食を済ませる。明日は御来光のなかで富士山を見たいというので4時起床とする。目覚ましを鳴らすわけにもいかないので早々に就寝。
目が覚める。まだ暗い。何時だろう。手元の時計をみると4時15分。まずまずの時間だ。息子も起きているようだ。そっと支度をして小屋を出る。腹ごしらえをして日の出を待つ。富士山がこんなに近く見える。稜線をつなぐように見える光の数々は山小屋だろうか。あの光のなかに人がいて、今のこの時間にたくさんの人々が富士山の稜線上で眠りに就いている……。
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4時45分、ランプの光を頼りに丹沢山を下り蛭ヶ岳へ向かう。下ったぶん以上にこれから登るのか、とため息気味に下っていく。下りきると当たり前のように登りにかかる。陽はまだ上らない。丈の短い熊笹が茂った美しい稜線を登っていく。途中、待ちかねた御来光だ。じつに美しい。さわやか。でも寒い。後ろを見ても前を見ても誰もいない。大自然の景色を独占した気分で御来光を仰ぐ。
蛭ヶ岳への登りに入る前に最後の水補給、足場の悪い水場まで熊よけの鈴を鳴らしながら10分余下る。手のひらほどの流れだ。8時20分、蛭ヶ岳山頂に到達。
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ほっとしたのもつかの間、ハム倶楽部のメンバーだろうか、カメラの三脚にアンテナを張って「こちらJQ………ただいま蛭ヶ岳山頂………」と、どこぞの局と交信している。山頂なので電波がよく飛ぶのだろう。しかし尾根筋ならともかく山頂は登山者の休憩の場でもある。ご本人は楽しいのだろうが、すこしの間交信を休むとか周りに対する気配りが欲しい。
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帰りは大倉尾根を下るコースをとる。バカ尾根と呼んでいるこのコ-スは歩き辛いことこのうえない。途中、幼児二人を連れて登ってくる父親とすれ違った。3~4歳ぐらいの男の子が、歩き疲れて脚が止まっている。父親が「さあ、頑張って」というのだが「もう、僕登りたくない、歩けないよ」と目がいっている。急な登り坂、一本調子の上りで階段状になっている場所を、ごろごろした岩だらけの悪路を山頂近くまでおんぶもされず登ってきたのだろうか。かわいそう。
下るだけでも気が遠くなるようなだらだらとした尾根道だ。足元に注意して下っていたが途中、浮石に足をとられて息子が転倒、幸い消毒薬と止血用の包帯を用意していたので大事には至らなかった。大倉バス停にやっとたどり着いたときは、心底ほっとした。途中3か所余お茶屋があるのでぜひ休憩を薦めたい。バス停休憩所では靴の洗い場があるので備え付けのたわしで汚れを落とそう。まっすぐ家に帰るのもよいが、鶴巻温泉で日帰り入浴ができるので、お風呂に入って汗を流すのもよいだろう。