マスコミの反響 2008年

熊本日日新聞・読売新聞・毎日新聞西日本新聞大分合同新聞朝日新聞・NHK・地元テレビ局ほか

2008年10月10日 (金)別府・今日新聞から


             出発地の熊本城で=ハビタットAPUのHPより


 立命館アジア太平洋大学(APU)の学生サークル「ハビタットAPU」(代表、堂坂梨乃アジア太平洋学部2回生)はこのほど、福岡、熊本両県の4高校を自転車で巡る「ちゃりんこプレゼン」(9月19日~同29日)を実施した。1、2回生のメンバー15人が参加。
 ハビタット(本部、アメリカ)は、「誰もがきちんとした場所で暮らせる世界」を理念に、世界から貧困住居とホームレス問題をなくすことを目的に活動しており、1976年の設立以降、これまでに20万軒の住居を建築し、100万人以上の人の支援を行っている。ハビタットAPUは、九州唯一の学生支部として2006年から活動。昨年はフィリピンで、今年はタイで家を建てる活動に参加した。
 今回は、ハビタットの活動をもっと多くの人に知ってもらい、高校生に世界の現実を知ってもらうためのプレゼンテーションを実施。募金活動や2008年にちなんで、2008人にパンフレットを配布した。
 熊本市の熊本城をスタートし、同市内の九州学院高校、さらに福岡県の九州産業大学付属九州高校、県立北筑高校、明治学院高校の4校でプレゼンテーションを行った。世界の人口の4分の1(約15億人)が住む家がなかったり、衛生状態のよくない劣悪な住環境の中で暮らしていることなどを話し、ワークショップ形式でゲームなどを通じて世界の現状を教えた。初めて聞くことの連続に、高校生も驚いた様子だったという。

           高校でのプレゼンテーション=ハビタットAPUのHPより

            
 街頭では募金活動と同時に、「あなたにとって家とは何ですか?」をテーマに家についてのメッセージを書いてもらい、それを貼りつけて家のシルエットを作った。途中、5回野宿を体験。雨の降る日は屋根のある場所を探すことも大変で、家があることのありがたみを痛感したと言う。


           熊本日日新聞から


 靍雄亮さん(アジア太平洋学部2回生)は「募金活動やプレゼンをして、助けられている部分が多いなと感じました」。瀬口いずみさん(同)は「沢山の出会いがあって、頑張ろうと思えました。やり遂げたという達成感が大きい」。園田恭子さん(同)は「色んな人に助けてもらって、支えてもらいました。自分たちの活動の重みを感じた」。高津戸佑嘉子さん(同)も「本当に困っている人たちは、寝袋もなく、雨露をしのぐ屋根もない。私たちは期限があるからやれたけど、その人たちには期限がない。大変なことだと感じた」と話した