北海道新幹線は、「新青森・新函館北斗」間の約149kmを結びます。平成28年(2016年)3月26日に開業しました。
7年後には札幌まで延伸され、「札幌駅」から九州新幹線の「鹿児島中央駅」まで、新幹線で繋がるようになります。
経済効果が期待される一方、地方の人やモノなどが吸い取られるように、地方都市の衰退が進むストロー現象を心配する声もあります。
また、並行して走る在来線の存廃と貨物網の維持・活用も大きな関心を呼んでいます。
新幹線は仙台から北、岡山から西がガラガラです。東海道新幹線は1時間あたり14~15本、九州新幹線は3~4本程度、北海道新幹線に至っては1本以下。ハードウェアに見合うお客さんがいない、過剰設備になっているわけです。
近年、長距離トラックの運転手が人手不足に陥っている折り、新幹線で貨物を運ぶ構想が浮上しています。
在来線を走る現行のJR貨物や長距離トラックよりも3倍も速くなるとか。約20時間かかっていた鹿児島―大阪間や札幌―東京間が6~7時間に短縮できると試算しています。
旅客の方ばかり向いていた鉄道会社は、地味な貨物の開発への見直しに舵を切る時代になるのかもしれません。