キタダケソウ(北岳草)

残雪が多めの山開き直後、北岳が一段と輝く時期に咲いています=19日、蕨市内で

  梅雨時の南アルプス北岳に咲く花。この花を見るために、きちんとした雨具、防水のきいた登山靴を履いて北岳に登る登山者がいます。

 高さ10cm内外。白い花弁は6~8枚、花の直径は2.5cm。氷河期からの生き残りの絶滅危惧植物で、ここでしか見られない希少さに魅かれるのでしょうか。

 その花が、まさかの市内で見られたので驚きました。しかも市場に流通しているのを知って、またびっくりです。

 キタダケソウが持つ本来の美しさは、オヤマノエンソウやイワウメ、キバナシャクナゲなどたくさんの高山植物の花が咲いているなかで見てこそ価値があるのではないかと、考えさせられました。