ヒガンバナ科の植物です。キツネノカミソリはお盆ころに、ヒガンバナはお彼岸に花を咲かせます。ご先祖様と因縁のある植物なのでしょうか。
名前の由来ははっきりしていなくて、細長い葉の形がカミソリに似ているからとか、花の色がキツネの体色をイメージさせるとも言われています。
定年を迎えて時間ができてからは、新聞社の先輩が主宰する写真クラブに入会しました。銀座界隈で働く様々な職業の人たちが月に1度、当地の風月堂に集まります。大きく引き伸ばした紙焼きを持ち寄っての講評会です。
以来、カメラを提げて街中あるいは山野をノラ犬のようにうろつくようになりました。
そんな私を知っている友人から、「見かけない花が咲いているけど、見に行かないか」と声がかかりました。キツネノカミソリとの初めての出会いでした。