フラワーセンター

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家で作った堆肥をキヤリアカーに乗せて、月1回のお花交換に出かけた。

台所から出た生ゴミをその都度、「ボカシ」と混ぜて堆肥を作るバケツに入れる。ボカシは米ぬかを発酵させて作った肥料です。

およそ一ヶ月で、いっぱいになる。バケツの蓋をあけると、それはゴミの臭いではなく、ちようど糠漬けを取りだすときのような香りだ。

こうしてでき上がった堆肥をセンターに持ち込むと、花の苗八鉢と交換してくれる。

市民には好評で、生ゴミから新たな価値を生みだすとともに、ゴミのリサイクルと削減という環境に優しい仕組みを実現した。

また、働き手が身体障害者というのも大きな特色だ。種蒔き、水やり、移植——。これらすべての作業をおこなう。小さなポットの真ん中に、種を蒔くことができない子もいる。そんなとき、そっと手を添えるのがスタッフのおじいちゃん、おばあちゃんだ。

この取り組みが他の市町村にも広がれば、と願いながら家路についた。