わらじ祭り

夏祭りがやって来る=27日

 

 御殿場駅の改札口前に、大きさ3×1.2m、重さ約100kgというビッグサイズのわらじが展示されていました。
 夏の風物詩「わらじ祭り」が近いことを告げています。
 昔、わらじ編みは大切な現金収入でした。江戸時代に「東海道五十三次」が整備され、富士山を詣でる「富士講」ブームも起こり、多くの人が江戸から御殿場周辺へと訪れるようになりました。
 いつの頃からか当地ではわらじ編みに秀でた娘たち12人を選び、富士山頂の浅間大社奥宮に彼女らが作ったわらじを奉納するようになりました。五穀豊穣と縁結び、健脚を祈願したのです。
 今年の開催は8月6日。わらじ娘が、ビッグサイズのわらじを載せた神輿を担いで新橋浅間神社から歩行者天国の道路の上へと繰り出します。
 富士登山を象徴する「わらじ祭り」。わらじを履いて御殿場を訪れた江戸時代の旅人たちに思いを馳せる機会でもあります。