コマクサ

可憐な姿を市中でお目にかかれるとは=30日

 高山に可憐に咲くコマクサは、「高山植物の女王」と称されています。その群生地は北アルプスの白馬岳や八ヶ岳、東北の秋田駒ヶ岳、北海道の大雪山などまで足を延ばさないと目にできない貴重な花です。

 漢字では駒草。駒とは馬のことで、花が細く馬面に見えることから名付けられたようです。おもしろいですね。

 小さくも美しい高山植物。環境の厳しい高山帯でも特に厳しく、ほかの高山植物が生えることができないような稜線の砂礫地を好んで生える、孤高の花でもあります。


 街中で鉢のなかでちんまりと咲かせられるのは、他の植物との競争がないことと、太陽光線をたっぷり受けることができるからでしょうか。