「派遣切り」などで仕事と住居を失った人に寝場所と食事を提供する日比谷公園の「年越し派遣村」からはみ出した派遣労働者たちが厚労省の講堂に寝泊りした。「働けど働けど貧困」の構図からその仕事口まで奪われた人たち。しんどい世の中を象徴するような出来事から今年はスタートした。
4日付朝日新聞掲載の仲代達矢の話がよかった。「無名塾」という俳優養成塾の子たちがいよいよ苦しくなったら「私も俳優も裏方も出演料をみんな同じにします。そうすればみんなにお金が行き渡る。あるいは、全員に出演料がでるような芝居を企画します。小さな組織ですが、経営者とはそういうものではないでしょうか」。
我が意を得たり。この俳優がますます好きになりそう