御殿場には気象観測の夢を馳せ富士山頂で観測を挑んだ人々の物語が残されています。
写真は、富士山観測先駆者の野中到・千代子夫妻の住居があった通称「もみじ山」です。
時は明治。寒気四面より襲う山頂の寒気。ご夫妻は何が故に風雪烈寒と戦い高層観測を富士山頂に試みようとしたのか。高層観測は気象学上必要にしてかつ有益であることは言をまちません。
野中夫妻を題材とした作品で最も知られているのは新田次郎の小説『芙蓉の人』であり、テレビドラマを見られた方も多いのではないでしょうか。
今も、住居跡の草刈りなどの手入れをご近所の人たちが担っています。