続・秩父宮記念公園

畑越しに見える景色は今も昔も変わらずに=3日、記念公園で     y/k

 病気療養のため過ごされた別邸の庭園一帯は、農場として利用されていました。
 殿下は自給自足の生活を取り入れて、かつての留学先イギリスでご覧になったカントリーライフを理想としたようです。
 当時は戦中から戦後にかけて食糧難の折、近在の農民と共に殿下と妃殿下も畑を耕されていたのです。
 このため、市民らは親しみを込めて御別邸を「宮様の農事試験場」と呼んでいました。
 母屋に併設された記念館に展示されているゆかりの品々や写真からは、お人柄が偲ばれるようでした。

畑では春野菜が栽培されていました=2021年4月、同公園で