日本人は基本的に無宗教というか多宗教の人が多いですね。
結婚式はチャペルで、弔いは寺で、初詣は神社に行くことに違和感を持つ人は少ないでしょう。
散歩道の途中にはキリスト教会があります。娘はこの教会の幼稚園に通っていました。私は洗礼を受けた者ではないけれど、このご縁で日曜礼拝やクリスマス礼拝に通っていました。
良かったと思うことは、親しくしていた牧師さんの聖書を語る話が面白い事、讃美歌に魅かれたことです。
この牧師さんが引退されてからは、教会との繋がりは遠くなりました。しかし、建物の前を通るとお稲荷さんに詣でるごとく、今日もありがとうございますとか、祈ります。
この世界は倫理的に不合理です。自分の力では解決できない問題が起きます。愛する人に先だたれ、どんな人にも死が待っています。それを受け止め、それでも生きていくことに意味がある。そのことをいにしえの昔から人々は考え、宗教という形に昇華していったのではないか、と思います。