荒川流域のサクラソウは園芸品種をつくるもとになった原種といわれるものです。
自生地である田島ヶ原(秋ヶ瀬公園内)に足を延ばしてみました。今年は特別天然記念物に指定されてから70周年とのことで、保護に携わる人たちにとっては感慨深い年ではないでしょうか。
お隣の彩湖では、マラソン大会が開かれており湖を一周する5キロ余のコース上は引きも切らずランナーが和気あいあいと走っていました。
彩湖を抜け、土手に上がると眼下に鮮やかな黄緑色に染まった野漆の群生地が広がっていました。私はこの広い自生地の一端に立ち、野漆の群生の中に咲くサクラソウをあかず眺めました。
野漆(のうるし)の群生=9日、田島ヶ原で