お盆には、盆提灯を飾ったり、先祖の霊のために迎え火や送り火を焚いたり、精霊棚、精霊馬を用意するのが一般的です。
しかし、そのようなことは一切、致さない宗派があります。
「神仏の祭日とか忌日には気ぃ遣わないから、門松を立てたり、盆の迎え火焚いたりしないんだ。迎え火焚いて、これがオラの家の目印だって、え?
仏様に生まれ変わって悟りを開かれたお方が火を焚いて目印にしないと帰ってこられんと?ほんな馬鹿な話はねえべ?うちのご先祖様は年に一回しか帰ってこねえような仏様ではねえ。亡くなったと同時に浄土から帰ってきて、三百六十五日、二十四時間中自分たちを守り続けてくれてる。お盆の一週間しか帰ってこねえなんて、ほんな馬鹿なことねえ」…。
思うところがあり、五木寛之著「親鸞」を読んでみました。浄土真宗を開いた親鸞の生涯を描いた長編小説です。
日本人は無宗教と言われますが、人生哲学を求めスピリチュアルなものに惹かれる人は多いと思います。私もその一人。我が家に流儀というものがあるとすれば、宗派にこだわらないところでしょうか。
今日は、お萩を仏壇に供えました。