交通犯罪

f:id:ytakachan:20210701113659j:plain

 八街市で、また心を痛める事故が発生しました。飲酒運転のトラックが学童の列に突っ込み5人の学童を死傷させたのです。

 従来の最高刑、懲役5年という量刑が軽すぎるとして、厳罰化を求める活動が法整備を進めました。危険運転致死罪が新設されて懲役15年が最高刑になりました。

 思い起こせば厳罰化にも関わらず、飲酒運転による事故は後を絶ちません。

 厳罰化のきっかけとなった東名高速での事故。そして、平成14年には松戸市で飲酒運転による死亡事故が起きています。裁判所は危険運転致死罪として最高刑となる懲役15年の判決を言い渡しました。事故の重大性を重視し、遺族の無念の思いをくんだ判決でした。

 しかし、遺族は15年でも「納得できぬ」と怒りをあらわにしています。そして「子どもたちはお母さんに会えない。悲しみはもう終わりにしてもらいたい」と訴えたのです。
 親の立場から、叫びにならない声が聞こえてきます。残された遺族の「被害者はまるで犬死に」というやり場のない怒りと「そんな現状を変えたい」という強い意志が読み取れます。
 
 飲酒運転に対する深い怒りと共に、このようなことの二度と無いことを願い、いわれのない事故に巻き込まれた子どもたちに深く祈りの言葉をささげたいと思います。