早春にかれんな淡紫色の花を咲かせるシラネアオイは、日光白根山に古くから群生したことで、その名がついたとされます。
深山に咲く日本にしかないこの花を見つけたのは、鳩待峠から尾瀬ヶ原の山ノ鼻へ下る途中でした。
天気は上々。澄んだ空気の中、少し歩き疲れて木道に腰を下ろした足元にひっそりと咲いていました。
年をまたいで私たちは尾瀬沼をたずねましたが、尾瀬沼は美しいミズバショウの花盛りでした。尾瀬沼のほとりには長蔵小屋という山の家があります。玄関前の石清水の辺りや食堂の窓越しからもむらさきの花をつけたシラネアオイが咲いているのを見ることができます。