エリザベス女王逝く

 女王が語った言葉のなかで強く印象に残ったのは、コロナ禍のさなかでした。
 人々が「手を握る。優しい口づけや温かい抱擁をする。『愛している』とささやく。それさえできずに、どうやって別れを告げられるのか」と嘆いている二年前のクリスマスに「あなたは一人ではない。私の思いと祈りとともにある」と語りかけました。
 女王は、「多くの人にとって、この時期は悲しみを帯びる。愛する人を悼む人もいれば、安全のために離れた友人や家族と会えない人もいる。もしあなたもそうならあなたは一人ではない」。
 どんなに暗い夜でも新たな夜明けには希望があるというメッセージに励まされました。
 心からのご冥福をお祈りいたします。