待雪草

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可憐な草姿。白い下向きの花を1輪咲かせます=11日

 

 スノードロップの小型原種ガランサス・グラシリス。なんとも難しい名前ですね。

 ガランサス(乳のように白い花)の別名はスノードロップ(雪のしずく)。私的には待雪草(まつゆきそう)の名前で呼んだほうがしっくりします。

 写真は多くのスノードロップの中でも特に小型で可愛らしい花です。草丈は10㌢前後と全体に低く小型です。雪解けを待って、雪の滴のような白い花を咲かせることから春を告げる花として知られています。

 花言葉は「初恋のため息」。白くて小さな花が風に揺られる姿は、とても愛らしくふさわしい言葉だと思います。

 

 調べているうちに、この花がキリスト教に深い関わりを持っていることがわかってきました。清めの花として古くから修道士らに愛されてきたこの花は、修道院や教会の敷地、墓地などに好んで植えられてきました。そして、毎年2月2日の聖燭祭(注1)には、教会にスノードロップの花が飾られます。

 英国のウェルフォード・パーク(注2)は、スノードロップの森で世に聞こえていますが古くは修道院が所有していたとされています。

 

注1:聖燭祭(ろうそく祝別の日)は、イエス降誕40日後の神殿奉献を記念するキリスト教の祝日ですが、甘いものやクレープの日でもあります。また、ろうそくの祭りを意味するラテン語の表現「festa candelarum」に由来することから、何よりもまず光の祭典を指します。聖燭祭は毎年2月2日に行われます=在日フランス大使館ホームページより


注2:現在、この地は私有地ですが、スノードロップの季節だけ1年に一度だけ一般に門を開きます。ホームページ: https://www.welfordpark.co.uk/

スノードロップの絨毯広がる森へ ウェルフォード・パーク - Onlineジャーニー (japanjournals.com)