木造駅舎

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多摩産の杉材を使った東急池上線戸越銀座駅=2016年12月

 東京23区で初めて誕生した木造駅「戸越銀座(とごしぎんざ)」。この駅は全国屈指の長さを誇る商店街など地域の人々と一緒に作った駅として知られています。

 駅のホームに降り立つと、ほのかな木の香りとアーチを支える木組みが独特の階調を奏で、広々とした空間を作り出しています。
 駅のある東急池上線は、池上本門寺に参拝客を運ぶために作られた鉄道で、都心に直結していません。このため、沿線では「買い物が楽しい」「カフェが多い」「地域の人たちが愛着を持てる」といった独自の魅力を発信する必要に迫られているように思いました。
 少子高齢化が進む日本。人口減少時代を迎えたいま、このままでは人口が流出してしまう――そんな危機感が多くの自治体にもあるように思います。
 駅舎のリニューアルは、誰もが住みたくなる街づくりの一環なのでしょう。

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木造駅舎の趣を残したホーム