ことばの意味は

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愛らしい花を咲かせるヤナギバルイラソウ

 今日から、緊急事態は21都道府県に拡大しました。「明かりははっきりと見え始めている」と首相。

 現場では、病床が埋まるなか、入院できない自宅療養者と入院・療養等調整中の人数は毎日のように積みあがっています。入院できないまま自宅療養死を迎える事態が、この国で本当に起こっているのかと恐怖を感じます。

 千葉県柏市の妊婦が自宅出産して新生児が亡くなったニュースを読みました。医療現場は懸命な活動をされているにもかかわらず「コロナの流行から2年近く経つのにどうして命を救う態勢ができていないのか」と思います。

 

 「『自宅療養』って言い方、おかしくないですか?」と問いかけるのは、中島岳志東京工業大学教授です。今回は入院の選択肢が奪われており、自宅療養とは言えないはず、と言います。
 中島さんは、言葉の破壊と呼んでいますが、「療養」という言葉の美化で本質が隠されるという危うさがあります。