タンポポ。のどかで明るい春の訪れ

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 ふうっと春風が吹き抜けた。荒川堤の道ではタンポポが咲き始めた。まぶしい黄色が春の訪れを告げていた。
 新型コロナウイルスの影響で外出自粛の呼びかけが続く中、感染の危険を避けながらの気分転換はもっぱらウォーキングである。毎日歩いていると、道端の野草も顔なじみになる気がした。

 報道では、気象庁は昨年で半世紀超続いた季節観測の歴史に幕を下ろし、ツバメなどの「初見日」、ウグイスなどの「初鳴き日」を取りやめたとのこと。都市化や地球温暖化により生態環境が変化し、気象台周辺で見つけることが難しくなった生き物が増えたといいます。
 タンポポも植物の季節観測34種目の種目のひとつでしたが、桜などの6種目に絞られました。 
 
  蒲公英(たんぽぽ)のかたさや海の日も一輪

中村草田男。海からの強い風が吹き抜ける犬吠埼の地に、へばりつくようなタンポポを見て詠んだそうです。

 

 新型コロナの風の強さにおののくきのうきょうです。会いたい人にも会えないまま、一日一日が過ぎていきます。「朝の来ない夜はない」。終わりは必ず来ます。

 

<おことわり>気象庁は季節観測対象リストラを撤回しました。2021年5月18日付朝刊 

開花・初鳴き…観測対象リストラ撤回 気象庁「環境省と継続」:朝日新聞デジタル (asahi.com)