朝の公園掃除

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きれいになったお砂場

毎月1回、行われている公園掃除は今年コロナ禍の影響で半年ぶりに再開された。
町内会の呼びかけで自主的に参加した住民は10人余。すっかり荒れた公園の手入れに忙しく立ち働いた。
私の担当は砂場。一面に雑草が生い茂り、ここが幼児らが遊ぶ砂場とはとても思えなかった。

虫対策のための長ズボン、長袖のシャツといういで立ちに、軍手、マスク、帽子を被りいざ出陣。
気合を入れて草を引き抜く。中腰よりしゃがんだほうが効率が良い。砂地なので割合抵抗もなくスッと抜ける。根っこの砂を振るい落とす。
ふと、砂の中をみるとアリたちが大パニックになっている。わが住まいに突然起きた天変地異並みの破壊活動に、驚いたのはアリの身になれば無理もない。
こうしてわき目もふらずに30分余、ようやくゴールが見えてきた。汗でシャツが肌に張り付いている。
「みなさ~ん。切りの良いところで終わりにしましょう!」と役員の声が飛ぶ。やれやれ、額の汗をぬぐう。参加者に町会が用意したティッシュペーパーが配られた。

 

帰り道、近所の奥様に声をかけられる。「きのう、10年前に(私達のマンションの)フロントを務めた方があいさつにこられませんでしたか」。

忘れようがない、きのうの嬉しいできごと!。玄関のチャイムが鳴ってドアを開けると背広姿の方が笑顔を向けている。はて?どなただろう。
「おひさしぶりです。〇〇です。もう10年にもなります。その節は、たいへん楽しく仕事をさせていただき、ありがとうございました」。
お名前を伺って、すべてを了解した。
聞けば、今の管理会社を辞めて転職するという。あの頃、楽しく仕事をさせていただいたのでご挨拶に伺ったとのことだった。

奥様の話は続く。「私たちが(マンションの管理組合の)役員だったころ一緒に仕事をしたわね。そのころのことを今も忘れないで来てくださったのだわ。」