2007年11月18日(日) 陣馬山と藤野


当日はJR藤野駅改札口でお待ちしています。
中央本線JR高尾駅08:44発(始発)にご乗車ください。後ろの車両が便利です。

藤野駅までの交通 JR高尾駅までJR中央線中央特快を利用の場合
JR東京駅07:37→ {電車}15分→JR新宿駅07:52 → {電車}43分→JR高尾駅08:35終点。乗り換え。
JR高尾駅08:44始発 → {電車}20分→ JR藤野駅09:03着。
JR藤野駅前09:11発 {バス}→ 20分→ 和田09:30着。  

行 程 
和田09:40 →(登り70分)→和田峠10:50(登り30分)→陣馬山11:20着(軽食休憩50分)・出発12:10 →(下り30分)→奈良子峠12:40 →奈良子尾根(下り50分)→陣谷温泉13:30着(鍋でおつかれさま)→ {車}10分→JR藤野駅
                   (タクシー2000円:5人まで)
中央線 八王子方面時刻表
15:11/15:59/16:11/16:42/17:30

藤野町はゆずの里で知られる。軽トラックに篭を積んで3人の男の人が収穫中だった。道路から2メートルほど下から伸びているので、道に近い木からの収穫は誠に都合がよい。ひとりが太い枝に乗り、ふたりが切る、掴むができる2メートルぐらいの剪定鋏みをたくみに使っている。あたりにたちこめるゆずの香りに驚かされる。それほど香るのだ。=神奈川県相模原市

 日本野鳥の会のお話では、バードウォッチャーが訪れる村だそうです。藤野には数多くの動物が生息していることがわかりました。ヤマセミカワセミをはじめ、フクロウ・オオタカアオサギアカショウビンなどウォッチャーが「ぜひ、観察したい!」という鳥類が棲んでいるのです。住民ならよく見かけるタヌキ・キツネ・・リス・ハクビシン・シカ、ときにはクマも現れます。都内からふたつ目の駅なのに、こんな里山があるなんて驚きですね。

           国指定重要文化財 石井家住宅

 また、文化・芸術による村おこしで知られ、多くの芸術家が住んでいることで有名です。100名以上は在住していると言われています。戦争末期から戦後にかけては荻須高徳藤田嗣治・佐藤美子・北川桃雄・猪熊絃一郎をはじめ多くの画家や作家らが疎開していました。彼らは、藤野を大芸術村に作り変えるプランを練っていたそうです。
 鳥瞰図を広げてみました。村の中央に相模湖を配し、線路を挟んだ北側が陣馬山、私たちが山旅の疲れを癒す陣谷温泉まで歩いて40分です。で行き着くことができる最北端の和田までは同1時間半です。歩いて移動できる距離ということです。魚影濃い沢井川沿いには人家が散在しています。その人家の合間に無人直売所が見えます。立ち寄ってみましょう。柚子が2個で100円、これはスーパーで250円でした。生しいたけ1パック200円、同じ価格で2倍はありました。夕暮れ時、軽トラックが止まりました。店じまいです。

 いっぽうで南側には三つの温泉があります。ここを拠点に相模湖へ向けてグライダーのように降下していくと、絶景といわれる秋山川の渓谷が広がり、キャンプ場が点在しています。渓谷の西側は、森を囲むアートの回廊と呼ばれる「芸術の道」があり、森林浴日本100選に選ばれた遊歩道(写真上=神奈川県HPより)や観光農園が見えます。

 渓谷の東側に目を向けると、芸術棟・宿泊棟・野外スペースで構成された「県立藤野芸術の家」が駅からそう遠くない場所にあることがわかりました。上の写真=芸術の家HPから=は体験工房です。この他に、舞台設備を備えたホ-ル、音楽スタジオなどがあり、グランドピアノを弾くことができます。
 小学校に泊まってみたい。そんな夢をちょっぴり叶えてくれる施設を見つけました。「篠原の里センター」。廃校になった小学校を改築して作られた自然体験の拠点です。四方を青垣の山々に囲まれた地形は星空観察に向いています。地元産の木による手作りの食堂の机や椅子、ペレットストーブを使った暖房からは里山保全にかける村の人たちの大きなこだわりが見えるようです。
 それにしても、なぜ芸術家たちが住み付くようになったのでしょうか。



「日帰りで高尾山行きませんか?」まぁ、つまり幹事をやってほしいと。いいですけどね。楽して登りたい、蕎麦も食いたい、温泉にも入りたい、地酒も飲みたいと。この希望を満たせたらJTBに転職できるかしらん。思わずうなってしまったワタクシでした。
 それで、今日はその下見。JR藤野駅は高尾・相模湖駅の次にあります。初めて降り立つこの駅から和田峠まで歩いて(バスが3時間後までない)1時間10分。陣馬山まで余裕で2時間。相模湖側の奈良子尾根を2時間ほど下って目指すは陣馬温泉! という設定になっていたのですが、雨模様だったので止めました。温泉から尾根を登り、山頂を極めることなく途中で引き返したわけですね。このまま敗退、帰宅では達成感がないので温泉宿に立ち寄り、メインのヒノキ風呂に入りました。湯に浸りながら眺める眼下を流れる谷川、そして自然が織り成す山々の景色は、絶景でした。ほんちゃんではこの季節に食べられる猪鍋に地酒をつけ、蕎麦の代わりに宿屋自慢の手打ちうどんがつきます。若造たちが部屋でこれをやっていたんだよねー、うまそうに。がまん、がまん。
 宿屋をでたら、雨もあがって夕暮れ時の山里を駅まで歩きました。途中、無人直売所があって、おやじさんが店じまいをしているところに出会いました。「この(目の前の)山、ほらっ、あそこまで登ればあとは尾根沿いに相模湖にでられるんですよ。女の人たちがよく、使っていますよ」と勧めてくれる。「登山口はどこからです?」と聞いたら「うちの裏からだぁ」と指をさしてくれる。山里の人たちは人を騙そう、なんて人がいないから暖まるんですよね。しいたけ、なめこ、しょうが、柚子がお土産になりました。

このつくりは、なんだろう。何かをするための人工的な美しさが映える。洗濯だろうか。アユとかの魚を遡上させるための魚道だろうか。川のなかを何かが走った。動物?ヤマセミカワセミ? 目を凝らした。魚影だった。速い!この辺りに生息するアブラハヤだろうか。カジカやヨシノボリの動きではないようだ。はて?


陣谷温泉から奈良子尾根にかかった。空はいまにも泣き出しそう。時間が押していたので、途中でUターン。温泉に立ち寄ることに。
この地名の由来、当地の看板によると昔からこの峠を越えて八王子市街に木炭を運んだという。馬が左右に2俵ずつ、馬子が2俵背負ってこの峠にさしかかると楢の幹に轡をつないで馬を休ませたといわれる。



陣馬温泉に着いた。おっと危ない。道の脇で遊んでいたカニさんを踏みつぶすとこだった。指先で安全な場所に誘導。

持ち物一覧表(陣馬山

□ 現金  
□ 歩きやすい運動靴 防水がしっかりしたもの。軽登山靴がベスト
□ リュックザック 下に軽いものを入れると楽。いざという時のために両手は空ける。ショルダーバック、手提げは不可
□ ザックカバー 雨対策。あれば便利です
□ 防寒着 セーター、薄手の手袋、ヤッケ、ウインドブレーカー
□ カッパ 理想は上下セパレートの雨具
□ 長袖シャツ 枚数と種類は各自の判断で
□ 折り畳み傘 必ず持参してください
□ ガイドブック・地図 観察用にあると便利です
□ カメラ・双眼鏡 フィルム・乾電池なども忘れずに
□ 長ズボン 動きやすい厚手のものを
□ 登山用スパッツ 草露からズボンの濡れを防ぎます。防寒にも
□ 替え下着
□ 靴下 厚手のものを。靴ずれ対策にもなります
□ 小物 タオル・ハンカチ・ティッシュ。各自の判断で。汗拭き用も
□ 大きめのビニール袋。洗濯物をまとめたり、ゴミ袋がわりにしたり。
□ 水筒 
□ 行動食 チョコレート1枚とかビスケット1箱くらいはをザックの中へ
□ 携帯電話 場所により電波が届きません。
□ 常備薬 持病の薬。予備も忘れずに。共同装備の薬品は別項に
□ 腕時計
□ 帽子
□ 健康保険証またはコピー
□ 筆記用具・メモ用紙etc 記録、観察用に
□ めがね、コンタクト・溶液
□ お弁当 軽食を各自でご用意ください
■ 共用の薬品(必要な場合は幹事まで) バンドエイド、包帯、ガーゼ、消毒用アルコール、脱脂綿、マキロン、はさみ、絆創膏、