天ぷら屋は、しもた屋風 (ふう) のお店だった。幟が置いてなければ、商店とは思わず通り過ぎてしまうところだ。 売り子はおばあちゃん。ちんまりした商品棚に野菜天などが収まっている。鰯の煮付けだろうか、天麩羅を主力にその他のお総菜が申し訳なさそうに…
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