今年も咲いたホタルブクロ

珍しい白花をつけるホタルブクロ=20日

 初夏から夏の前半にかけて釣り鐘形の花を茎に多数咲かせるホタルブクロ。各地の平地から山地に広く分布しています。


 お小遣いといえば、駄菓子屋で10円の飴玉を買うのが楽しみだった時代、本物のホタルを入れて遊んだ記憶を持つ方も多いと思います。自生するホタルブクロの花にもぐりこんで、儚(はかな)いランプのように明滅する光景見たさに子どもの心は浮き立ちます。

 小学生の頃、読んだ『大きい1年生と小さな2年生』の物語に「ホタルブクロ」を探しに行くお話があります。からだは大きいのに泣き虫の1年生のまさやと、からだは小さくてもしっかりしている2年生のあきよ。ふたりの友情と自立の物語です。
 小学生の心の成長をていねいに描いたこの作品は、大人として読んでも奥が深い物語だと思います。