かや織の布巾

f:id:ytakachan:20210430100147j:plain

 友人から中川政七商店の布巾をいただきました。享保元年(1716)、奈良市で創業し生活雑貨などを手掛けています。
 子どもに聞いたところ、中小企業のブランディングを上手に行った会社で有名なんだ、ということでした。
 また、布巾の一部にほつれが出た(使用には差し支えない)ことで全品自主回収を行ったことを覚えている、と話しました。

 同商店は、奈良経済の活性化をめざすまちづくりに積極的で、その創業の地にこの春、新しい集いの場が生まれました。「鹿猿狐(しかさるきつね)ビルヂング」と名付けられ、経営ノウハウなどが学べるコワーキングスペースを備えました。
 最近は、スノーピーク新潟県三条市)などと共同で開発した、野外でお茶をたてられる茶道具セットが話題になりました。チタン製の茶わんの中に抹茶をたてる道具「茶筅(ちゃせん)」や茶わんをぬぐう「茶巾(ちゃきん)」など茶道具一式が収まり、袋に入れて手軽に運べます。いいですね!

 さて、布巾です。いただいたのは、小松菜で染めた大判の布巾です。奈良の伝統「かや織」で「蚊帳」に使われる薄織物です。風は通すが蚊は通さない特徴を布巾に活かしました。
 これを贈答品に選んでくる人は「おしゃれだなあ」と思いました。